お客様に障害状況をお聞きしたところ、社内サーバーとして電源を落とすことなく常に稼働させて使用していましたが、ある朝サーバーがフリーズした状態になったそうです。
電源を入れ直しても電源は入りますが、OSが起動せずどうにもならなくなり長野県でデータ復旧の実績が多いウィンゲットにご連絡をいただきました。
業務で使用しているほとんどのデータが保存されており、その中にあるデータがないと大変困ったことになるので何としてもデータ復旧をお願いしますとのことでした。

サーバーの内蔵ハードディスクを取り出し専用機器にて診断を行いました。その結果、内蔵ハードディスク４台中２台にデータを読み取るヘッドが弱くなりデータの読み取りが正常にできなくなっている重度物理障害を確認しました。
ヘッド不良の復旧は移植手術のようなものでクリーンルームという全くゴミにない部屋の中で不良部品の交換作業を行います。
ハードディスクと言ってもメーカー、モデルに分けると数千種類ある中から障害が発生したモデルと互換性がある部品を交換しなければなりません。
このようにしてデータを読み出せる状態にして磁気情報を別のハードディスクに転写してクローンディスクを作成し、異常のないハードディスクとともに記録されているＲＡＩＤ情報を解析その情報をもとに仮想的にＲＡＩＤの再構成を行った結果、データの抽出に成功しました。

重度物理障害のデータ復旧ということで多少にお時間をいただきましたが、最終的にほぼ全てのデータを復旧することができお客様にご納品させていただきました。
もし機材に障害が発生した時はすみやかに電源を落としてウィンゲットまでご相談ください。機器がサーバーやＲＡＩＤ機器であればなおさらです。電源に入り切りを何度も行ったりハードディスクを取り出して何かするようなことをすればするほどデータ復旧できる可能性を落とすことになる可能性があります。
ハードディスクは、特に物理的な障害が発生してしまうと進行の度合いはありますが動作させればさせるほど障害は悪化してしまう傾向にあります。